就活まとめ part2
(part1より続き)
就活開始の6月編
6月頭
こうしてマイナビと就活応援団ナビに登録をし、チュートリアルも終えたところで就活が始まった。
まず第一にどこを受けようか考えた。ここでふとあることを思い出す。
「そういえばY市役所あったじゃん…」
そう、以前学校訪問にも来ていた都会近辺のY市である。私はとりあえずホームページを開くとこう書いてあった。
「今年の申し込みは締め切りました」
…これは見なかったことにしてとりあえず公務員を受験してみたいことから某県と同県のs市、n市の申し込みを行う…が、ここで一つの問題が生じた。
某県の一次試験と大好きな声優さんのライブの日程が被っているのだ。そして試験終了予定時刻は15:50であるのにも関わらず、その声優さんのライブの開演時間は15:30*1
研究室にて私はこのことに大変憤っていたところ、同期のクラスメイトにこう言われた。
「一生の仕事になるかもしれないものの就活と一回のライブどっちが大事なの?」
私は真顔でこう返す。
「っはぁ??ライブに決まってんじゃん!!!」
そう、その声優さんもよく仰られているのだが、
「その日、その場所で、その衣装・セトリで歌うことは一生に一度しかない」
のだ。
私は思わずプンプン怒ってしまったが、彼はその重要さがわからない可哀想な人として位置付けることで解決する。
こうしてその3所と就活応援団ナビから発掘したu社に人生を賭けることになった。
まずは受験日程を整理すると、
- 某県一次:6月下旬
- s市一次:7月上旬
- n市一次:7月下旬
- u社:不明
ということで、某県の一次試験の勉強…を始めるところで致命的な問題点が生じていたことに気付いた。
- 普段授業で””全く””やらない一般科目*2が試験科目入っている
- 試験の足きりライン3割5分
- 準備期間が3週間
- 訪れる土日の6日/8日はライブで勉強できない
1~3はやろうと思えば何とかなるだろうが、4はどうしようもない。前述のとおり、私の優先順位は
ライブ>>>受験
で揺るがない。題名には「就活開始の6月編」と書いてあるが、実際は「ライブの6月編」である。土日が殆ど空いていない時点で受かる見込みが自分の中で全く無かったので、ここで某県は記念受験が””確定””してしまった。
しかし、記念受験であったとしてもここで萎えてしまったら、いくら4ヵ所あろうがすぐに全部なくなってしまうことは自覚していた。
そこで、私は本気で取り組む姿勢だけは持ちたかったことから、夏休みに後れを取り返すので研究を一旦止めて勉強させてもらえるように担当教員にお願いしてきた。その上にライブの宿泊先では常に勉強していた。
…しかし勉強は思ったように進まなかった。原因は明らかだった。
一般科目が何もわからないのだ。
試験の出題は択一式。
普段の私なら問題集にてこのように勉強する。
- 問題文を見る
- 選択肢を見る
- 考えて(調べて)解答を導く
- 解答を見て理解する
しかし、実際はこのように行わざるを得なかった。
- 問題文…を見ても全くわからないのでわからない用語を調べながら問題文の意味を””理解する””
- これを選択肢、解答すらも同様に行う
これで小さめの問題集数百問中のたった一問に5分程度の時間を要する。この時点で絶望的であった。これは記念受験だと自分に言い聞かせても落ちた時の精神のすり減り具合を考えたらストレスがとても溜まっていった。
ライブになれば少しは気が楽になったが、それでも日に日にストレスが溜まり、自信はなくなっていくばかりであった。
結局、一般科目の本1冊と専門科目の本1冊の計2冊しかやっていない中で試験前日を迎える。
試験前日には大好きな声優さんのライブ(前楽)があった。ライブの時間までコーヒーショップで勉強していた。カフェインのせいなのか緊張のせいなのか気分がとても悪かった。元クラスメイト2人と行ったのだが合流に手間取ったし、体調も結局変わらないままで不安要素が拭えないままライブに臨むことになった。
正直心配であった…ライブを楽しめるのかどうかが。
ここで詳しい内容を書いてもどうしようもないので結果だけ言うと、そのライブは最高だった。ツアーの地方公演に来た人を考慮したセトリの組み直し等、その声優さんの努力がとてもわかるような公演でとても感動した。終わった頃には元クラスメイト2人にはこう言った(気がする)。
「俺、明日はゆかりんの為にマジで受かってくるわ。敵は全員ぶっ〇す。」
そして試験当日…
戦地へ来た軍人のような目で数字を書いた六角鉛筆を握りしめている私が”いた”。
この一次試験は、精神状態も最高な上に問題も意外と解けたため自信は割とあった。一番大きかったのが、一般科目の選択問題30問中20問解答の存在であった。
自信はあったものの、私の中で就活開始の狼煙を上げるための試験という位置づけであったので、精神面にかなり影響を及ぼしていた。
試験後にライブ会場の最寄駅に着いて電車を降りた瞬間、それまで続いていた吐き気がスッと降りていったし、その結果が出る1日前から何も手が付かなかった、ということがあった。
そのため、就活を通してこの一次の合格通知だけは嬉しかった。
(続く)